2014年5月11日日曜日

NYボックスver7.0のバックテスト結果公開


1.はじめに ------------
 2014年5月12日からリアルトレードで運用中の
 NYボックス ver.7.0(ユーロ円)について、
 2011年以降のデータを用いたバックテストの結果を公開します。

 
 以下、次のような構成となっています。

 2節ではバックテストの条件を示し、
 3節では損益%によるグラフ、
 4節では数値データでバックテスト結果を示しています

 次に
 5節ではトレード間隔日数、
 6節ではエントリーからエグジットまでの日数について
 整理をしました。

 最後に今後の課題などをまとめています

 なお今回の記事ですが、
 なるべく整理しコンパクトを心がけましたが、
 長文となっています。


2.バックテスト条件 ------------
 対象とするマイルールは運用中のNYボックス ver.7.0です。
 通貨ペアはユーロ円。

 1トレードにおける許容リスクは、
 エントリー前の資産に対して最大で1%まで

 テスト期間は2011年1月~2014年4月までの、
 3年4カ月を対象とし、フォレックステスターを用いて、
 ローソク足を1本ずつ表示しながら、テストを行いました。

 バックテストにかかる所要時間の目安ですが、
 1ヶ月分は概ね15~20分もあればテスト可能だと思います。
 (1ヶ月間のトレード回数が多くないため)


3.バックテスト結果(損益%グラフ) ------------
 下図にテスト期間における累積利益[%]を示します。
 累積利益は初期資産に対する
 資産の増減分を%で表しています

 青線は買いのみ、緑線は売りのみ、
 赤線は売り買いを合計した損益pipsとなります。

 グレー線はユーロ円のチャートとなります。
 (オープン・クローズ・高・安の単純平均)
 







 



 まず特徴的なのが青線で示した買い損益について、
 バックテスト期間中は右肩上がりで上昇しています(紫矢印①)。

 一方、緑線で示した売り損益はチャートの動きに連動しています。

 紫矢印②ではユロ円チャートが下落を続けており、
 この間は売りでの利益が計上出来ています。

 次に紫矢印③ではユロ円チャートが勢いよく上昇しており、
 この間は全く売りでの利益は出ず、損失が重なっています。

 そして紫矢印④ではユロ円チャートの上昇速度が遅くなり、
 それに伴い売りでの利益も出ています。

 
 チャートとの相関から簡単にまとめると、
 円安で上昇すると買いで利益・売りで損失、
 円高で下降すると買いで利益・売りで利益、
 といった傾向があるようです。

 なぜ買いではどの相場でも利益が出るか?
 についてはよくわかりませんが、
 少なくとも現時点ではこういった傾向があることを
 バックテストでつかんでおくことに価値があると考えます



4.バックテスト結果(具体的数値) ------------
 先はチャートと時系列で結果を示しましたが、
 ここでは年ごとの具体的な数値を以下に示します。


 ・トレード回数 
    買;93勝88敗 勝率51%
    売;73勝95敗 勝率43%
    計;166勝183敗 勝率48%

    概ね勝率は5割というのがこの手法のようです

 ・損益比
    買;1.53
    売;1.23
    計;1.40
 
 ・1トレードでの最大利益と最大損失
    最大利益;+4.3%
    最大損失:-1.4%
    
 ・最大連勝連敗数
    連勝;7連勝
    連敗;7連敗
    
    トレード中にこれに近い値が出てくると、
    手法改善などが必要となるかもしれません

 ・最大ドローダウン
    資産の-9.8%

    トレード中にこれに近い値が出てくると、
    手法改善などが必要となるかもしれません

 

5.トレード間隔 ------------
 前述のようにトレード回数は3年4ヶ月で349回です
 
 相場状況によりトレード日数間隔が開くことも考えられ、
 特にリアルトレードだと、エントリーチャンスがないと、
 不安になることもあるため、事前にどの程度の間隔で
 トレードがあるのか?を把握しておくことは重要です

 下図はトレード間隔日数と、その出現回数を示したものです。

 なお土日は除いた日数としており、
 例えば木曜の次に火曜にトレードがあれば、
 実際には金土日月の4日間ですが、
 ここでは金月(土日除く)の2日間となります









 まず単純な平均でみると、
 トレード間隔日数は3.9日となります

 そして間隔2日を中心に1日から6日が大半を占めており、
 概ね週に1~2回はエントリーチャンスがあると考えられます

 一方で10日異常や最大で19日といった間隔もあり、
 ごくまれに月に1回したトレードがないことも想定内なので、
 たとえエントリーチャンスが来ない場合でも、
 無理にエントリーせず、チャンスを待つのが重要です

 なお過去の手法と比べるとエントリー回数が増えています

 これは今回より、
 ボックスブレイク方向のエントリーだけでなく、
 状況に応じて買い売り両方のエントリーチャンスがあるためです
 


6.エグジットまでの日数 ------------
 以下はエントリーからエグジットまでの
 日数を示したものです。








 
多くの場合はエントリーからエグジットまで、
 1日程度で終了しています。


 なおこの日数が短くても長くても、
 トレード勝敗に相関はないようです。
 (ここでは示しませんがチェック済)


7.今後の課題 ------------
 以上が2011年~2014年4月までの
 NYボックス ver.7.0(ユーロ円)バックテストの結果となります。

 今回より単純なルールだけではなく、
 プライスアクションにも着目し、
 より裁量部分が増えました

 テスト結果では利益が順調に増える結果と
 なりましたが、リアルトレードでは心理面も含め、
 より注意深く、そしてチャンスが現れれば
 躊躇なくエントリーすることが必要と言えます



8.さいごに ------------
 久しぶりに集中してバックテストを行いました

 バックテストは淡々とした作業になりがちですが、
 今回は裁量部分も増えたため、
 リアルトレード時ならどう感じるか?考えるか?
 などと思いながらテストをしましたが、
 リアルマネーが絡むとなかなか思うように
 いかない場面も出てくるかもしれません

 しかし、事前情報として、
 この程度の勝率でこの程度の利益率、
 トレードチャンスは数日に1回くらい、
 最大連敗はこの程度、と知っておくだけでも、
 心理面での負担は軽減できると考えています
 


追伸)
 バックテスト結果等について、
 不明・疑問点等あれば、
 このブログのコメント・ツイッター・フェイスブックで
 メッセージを頂ければ返信いたします。

 

参考文献)

NYボックスやポジションサイズの決定方法など
勉強したい方は以下の書籍をご覧ください
超カンタン一点突破FX ~アメリカ最強の理論を極める~

全米最強のFXコーチ ロブ・ブッカーとZAiが作った米国式FXマニュアル

全米最強のFXコーチ ロブ・ブッカーとZAiが作った「米国式FX」DVDBOOK


プライスアクションを勉強したい方は以下の書籍をご覧ください
プライスアクショントレード入門――足1本ごとのテクニカル分析とチャートの読み方 (ウィザードブックシリーズ)



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